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廣木 章博; 山下 真一*; 田口 光正
Journal of Physics; Conference Series, 573(1), p.012028_1 - 012028_4, 2015/01
被引用回数:4 パーセンタイル:79.08(Engineering, Biomedical)放射線橋かけヒドロキシプロピルセルロース(HPC)ゲルを母材とするポリマーゲル線量計の放射線感度向上を目的に研究を行った。電子線照射により作製したHPCゲルを放射線検出液(2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(9G)、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウムクロリド(THPC)を含む水溶液)に浸漬後、真空パックすることでポリマーゲル線量計を作製した。線照射による白濁度合いは観測波長660nmの吸光度から評価した。ポリマーゲル線量計は、1Gyで白濁し、10Gyまでの線量に対して吸光度増加を示した。単位線量あたりの吸光度増分である放射線感度は、THPC濃度に依存し、HEMA 2wt%, 9G 3wt%, THPC 0.40wt%で約0.06Abs.Gyに達することが分かった。
廣木 章博; 山下 真一*; 木村 敦; 長澤 尚胤; 田口 光正
no journal, ,
電子線照射により作製したヒドロキシプロピルセルロースゲル母材に、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウムクロリドから成る放射線検出液を含浸し、ポリマーゲル線量計を作製した。作製したゲル線量計に150MeV/uヘリウム線,290MeV/u炭素線,500MeV/u鉄線を照射した結果、ゲル線量計の吸光度は10Gyまでの線量増加に伴い増加した。0.1-6.8Gy/minの線量率範囲で、トータル5Gy照射したサンプルを比較すると、吸光度は線量率が高いほど低くなることが分かった。また、ヘリウム線, 炭素線, 鉄線の順に吸光度は低下し、線エネルギー付与(LET)依存性を示すことが分かった。これは、高LETほど飛跡でのラジカル再結合・不均化の停止反応が起こり、ポリマー生成量が減少したためと考えられる。
廣木 章博; 山下 真一*; 田口 光正; 村上 健*
no journal, ,
放射線橋かけ技術により作製したヒドロキシプロピルセルロースゲル母材とモノマー水溶液(2-ヒドロキシエチルメタクリレート, ノナエチレングリコールジメタクリレート, テトラキスヒドロキシメチルホスホニウムクロリド)から成るポリマーゲル線量計を作製し、線照射による白濁化挙動を報告してきた。本研究では、作製したポリマーゲル線量計に放射線医学総合研究所のHIMACを利用して炭素(290MeV/u)を照射し、その白濁化挙動を吸光度及びスキャン画像データから評価した。水を満たした容器中に炭素線と直交するように配置して照射したサンプルの吸光度は、ブラッグピーク(水中14.9cm)付近で極大を示した。線量率を0.4から6.7Gy/minの範囲で照射した結果、線量率の増加に伴い吸光度は減少した。これは、線量率増加にともない低分子量ポリマーが生成し、散乱光強度が低下したためと考えられる。また、炭素線と平行に配置して照射したサンプルの画像データをフラットスキャナにより取得した。得られたRGB値から吸光度を算出した結果、ブラッグピーク付近で吸光度は極大を示した。このように重粒子線に対するポリマーゲル線量計の白濁度合い、及び2次元の線量分布を簡便に評価できることが分かった。